名も無きブログ

音楽×自転車×雨=ひが

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途中の話

2009.08.30

category : 独り言

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西荻窪のスタジオに向かう途中。

僕はイトーヨーカドーに自転車を停めた。
ただで停めさせてもらうのは悪いので、コーヒーか何か買おうと思い食料品のフロアを通過した。
すると目の前に現れたのは黄色いド派手なセットと、数人のピチピチキウイガールであった。
思えばこの夏短期バイトを探していると、やたらキウイのPRの仕事の募集が多かったのだ。
それに応募し、顔審査と体型審査を通過し、半日かそれくらいの研修を経た精鋭たちだけが、あの黄色いド派手なコスチュームを身にまとうことができるのだ。

その数名のキウイガールの中にいた1人が、見覚えのある顔であった。
チワワのように訴えるかのような瞳に、いかにもキャピってそうな若さ溢れる顔立ち。
前のバイト先にいた女の子だ!
とわりと確信に近い疑いをもってしてそのキウイガールの方へ歩み寄って行ったが、近づけば近づくほど彼女は違う顔になっていった。
そしてあまりにも僕が強い視線で彼女を見つめるので、彼女は僕の視線に気付き、研修で鍛えられた喋り方で「いらっしゃいませぇ~」と言いながら、僕に試食のキウイを差し出してきた。
キウイガールは100点の笑顔でつまようじの刺さった黄色のキウイを差し出してくる。
顔も声も全く知らない、ただのキウイガールだった。
僕は居たたまれない気持ちになって、0.5秒だけキウイガールと見つめ合って、嫌そうな顔をして黄金に輝く一切れのキウイの前を素通りした。
キウイガールは僕の背の後ろで「チッ、何だよあのミュージシャン気取りが」と心でぼやいたかも知れない。

僕は一瞬だけ、元のバイト先の女は元気だろうかと、本気ではない心配をした。
だが、まあ少なくとも僕よりは元気だろうと思い直した。
それなりに色々考えて上手く生きられる人間なのだろうと、勝手に思った。
だがこれは彼女の心配をしているようであって、実は自分の将来が見えないのを、または過去、現在、未来のつながりがバラバラであることを不安に思っているのであった。
キウイガールもきっと、必要性があってキウイを売り、そこから未来にまた何か繋がっていくものがあって、まあ上手く生きていくのだろうと勝手に想像した。

生産性のない活動ばかり好む僕は、キウイガールを睨んで無視することしかできないのだ。
色々考えるけれど、結局は考えてるだけでただのバカなのかもしれない。
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話の途中

2009.08.29

category : 独り言

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何となく変な話を書き始めたら、とてつもなく長くなってしまいそうである。
今日は休憩。

この夏は深夜のバイトばかりしている。
あとは、だらだらと本や新聞を読んだり、酒を飲んだり、たまにバンドをしている。
あと週に2回はプールで1キロ以上泳いでいる。
就活…?
自分のペースでまあ考えようかなといった感じである。

今日は深夜のアルバイト、明日はバンドと選挙の投票、明後日はゼミの話し合い、次の日は交通量調査のアルバイトだ。
予定がいっぱいのようにも見えるけど…だらだらが主体なのだ。
I hate shikkarimono butteru yatsu!!

恐ろしく長い一日(7)

2009.08.28

category : 作り話

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次の試練は思わずすぐやってきた。 やっとの思いで家に着いたは良かったものの、家の鍵が見つからないのである。最後に鍵を見かけたのは麻美とのデートに出かける時に家の鍵を締めた時であった。つまりデートに行ってから今帰ってくるまでの道のりのどこかにあるか、よく探せばかばんの中に入っているかどちらかであった。だがかばんの中を探そうにも電気は消えていて全く見えなかった。インターホンをならし、ドアを叩いてもみたが家の中の者は誰も起きてこなかった。僕は光のある場所を探した。 大通りの方まで行くと、マクドナルドがあった。ありがたいことに24時間オープンだった。腹はいっぱいだが何か頼む必要があったので、シェイクを頼んだ。席に座り、かばんを開く。ペットボトルとボールペン、文庫本、スケジュール帳が入っていた。あとそれから、新品未開封のコンドーム。それ以外の何も入っていなかった。何度も何度も見たけれど、やっぱり鍵は出てこなかった。本当に、とことんツイていなかった。運の問題というべきか、むしろ僕がとことん情けない男なのだという風に考えた方が正しかった。運が悪くて鍵をなくしたのではなく、情けない男だからなくしたのだ。もうだめだと言いながら僕は席に顔をうずめた。シェイクは一口も飲んでいなかった。
「お客様、申し訳ございません。他のお客様のご迷惑になりますので、店内での居眠りはご遠慮ください。」
聞きたくなかった言葉を、まさかここで聞くとは思わなかった。目を覚ますと時計はもう4時47分をさしていた。僕を注意したのは、このマクドナルドの中でも結構地位の高そうな雰囲気の中年だった。
「すいません」
と言って僕は席を立った。シェイクは全て捨てて店を出た。 外に出ると、日はまだ昇っておらず空は暗かったが、もう新聞配達のバイクが走っていた。この時間の空気は冷たく、寒気で震えた。久しぶりに携帯電話を開くと、電池が切れていた。僕は行き場を失っていた。 道端の嘔吐物を見た。喧嘩する猫を見た。バス停のイスで寝るオヤジを見た。ランニングをしているおばさんを見た。キャバクラ嬢みたいな格好をした女がタクシーから降りてくるのを見た。空が明るくなるにつれて人が活動を開始していく様子がよくわかった。僕は行くあてもなく自転車を走らせていた。時刻は5時を回ったところだった。都の条例上18歳未満の青少年が保護者なしで外に出てはいけない時間を過ぎたのだった。

恐ろしく長い一日(6)

2009.08.27

category : 作り話

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僕はくたびれて、腹が減っていた。麻美とディナーをしたのが8時前で、その後は何も食べていないのだ。しかもパスタだったのでちっとも腹にたまらなかった。どうしてこう女の子ってパスタばかり食べるのだろう。麻美と会う日は必ずパスタを食べている気がする。俺はスープパスタが好きなんだ、と言っているのは汁がある分腹にたまるからであって、本当は焼き肉とか麻婆丼とかカレーとかを食べたい。 僕は通りの牛丼屋を見つけて、自転車を停めた。「申し訳ございません、当店ではごにゃごにゃ…」と言われるのを恐れたが、空腹がそれに勝った。メニューが実に豊富で、何と焼き肉と麻婆丼とカレーを頼むことが可能だった。全部食えるかどうかは別として、今宵の僕にはこれらを全て注文することが必要なことであるように感じられた。 そして本当に全て注文して、お茶をすすって待った。客は僕1人だけであった。調理場に男性が1人と、注文をとったのはアジア系の外国人女性であった。肌の色は浅黒く、ほりが深く鼻が高い。髪は漆黒、直毛で、背は低く胸は大きかった。ユニフォームのエプロンの上からでもその豊満さはある程度はかり知れるものだった。 女性は掃除をし始めて、僕は胸を追った。かなり長い間胸を見つめていた。そして焼き肉ができたらしく、女性は掃除を中断して料理を運んできた。「お待たせしまったー」と言って焼き肉の皿を置き、お茶のおかわりを注いでくれた。さらにカレー、麻婆が運ばれてきて、配膳の仕事を終えた彼女は掃除に戻った。僕はもう胸は見ずに、カレーを見て、食べていた。 いくら大きくて柔らかくても、あの女性の胸は別に触りたくないなと思った。それが散々女性の胸を見つめた僕の結論であった。やっぱり麻美の胸の方がいい。ゆっくり確認するように、僕はそう思った。それはもともと、自分は麻美の体ばかりを考えているわけではないのだということを、別の角度から確かめようとして考えたことであった。だが結局は麻美の胸を触りたいと言っているだけになってしまっていた。 僕は麻美を本気で好きでいるつもりだが、それと麻美の体に触れたいと思う気持ちは何だか別腹のように感じられる。触るだけならまだしも、セックスをして射精したいと思うこととそれとは、全く別の欲望のように感じられて、自分が嫌になるのであった。 気付けば僕は完食していた。だが食うのには大分時間が経っていた。時計はもう3時20分をさしていた。勘定の時に改めて女性の顔を見ると、ちっともカワイクない顔をしていた。顔の部品が中央に集中していて顎がしゃくれていた。 人通りは全くないので、即興で「3時って何時?3時だよ」という歌詞の歌を歌いながら自転車で自宅の方へと向かった。

恐ろしく長い一日(5)

2009.08.24

category : 作り話

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セックスをしたかったのだ、という説明ではどうも僕の本心を表せていないようであった。だが客観的に見ると、やはり僕は麻美とセックスをしてみたかったということになるのだろう。
「東谷くん、ちゃんと説明してくれないか」
と言ったのはおじさんであった。僕はちゃんと説明した。
「この間彼女ができたんです。麻美っていうんですけど。それでさっきまでデートしてたんです。今日はもしかしていけるところまでいけると思って、準備していたんですけど」
「いけるところっていうのは?どういうこと?」
「んーと、キスの後の展開です。まあつまりセックスです。」
「ふん。」
「それで、もう一歩のところで彼女は帰っちゃったんです。」
整理して人に話すと、妙に冷静になって、どうもくだらない一件のように思えた。まとめれば実に簡単な事件なのである。家に帰らず早く射精したかったので、外でしてしまったという、ただそれだけの話であった。それの、たまたま人に見つかってしまったバージョンである。 全て話し終えると、おじさんはとても穏やかな顔をしていた。
「東谷くん、いやぁ君若いね!」
「あー、はい。」
若いという一言で、この一件はもっと簡素にまとめられてしまった。だがおじさんに気に入られた。アリクイには麻美ちゃんを大事にしなさいと言われた。結局書類も書かされず、親や学校にも連絡されず、僕は解放された。去りぎわにおじさんに「早く結婚して、外じゃなく家でヤりまくれ」と囁かれた。乱暴な警察官だな、と思ったが素直にはいと言ってその場を後にした。2時23分だった。
もう帰ろうと思った。はじめから素直に帰って寝ておけば良かったのだ。僕は己の性欲を呪った。門限や麻美のせいにする自分はもういなかった。自分の汚れた意識が憎くてたまらなかった。取り調べで「セックスしたかった」と名言したことについてもまた激しく後悔した。セックスをしたいのではない、麻美と愛を育みたいのだと自分に言い聞かせていたではないか。だが自分には愛というものが何であるのか、わかっていなかった。結局自分の中で何が純真なものなのか、見当もつかなくなっていた。愛というものが仮に理解の範囲内にあるものだとしても、それが自己の性欲に対抗して、打ち勝つものかどうかというのはわからない。特に今度のような事件があるとまた自分を疑いたくもなる。また愛が性欲に打ち勝つものであるとして、それが純真なのかも謎であった。そもそも純真とはそんなに大事なものなのか、何故自分が純真にこうもこだわるのか、自分でもわかりかねた。自分は麻美のことが好きであるということには絶対の自信を抱いているつもりであったが、根拠が見当た
らなかった。恋に根拠など求める方が間違っているのだろうが、今の僕にはないと落ち着かないものになっていた。 僕はようやく自転車のスタンドを蹴り上げて、サドルに腰を下ろした。はぁとため息をつきながらゆっくりと帰り道を走った。

恐ろしく長い一日(4)

2009.08.19

category : 作り話

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「君、あんなところで何やってたの?」
当然の質問であった。 僕はもう服を全て着ていた。小さな駐在所に、僕と30代くらいのお巡りさんと50代くらいのお巡りさんがいた。僕はやっと精神的に落ち着いてきた。だが頭はまだ混乱していて、自分がいかにしてこの場にいるのか、ちゃんと把握することができなかった。
「君、いくつなの?」
若い方が聞いてきた。若いがアリクイのような顔立ちで、全然モテないだろうなと思った。
「君、自分が何したかわかるか?」
今度はおじさんの方が聞いてきた。おじさんは体格も大きく貫禄があって、目だけは優しそうなものの全体が威圧的な雰囲気を出していた。ここでようやく、僕は今取り調べを受けているのだとわかった。次の質問には答えよう。
「君、言葉はわかるよね?日本人だろ?アーユージャパニーズ?」
アーユージャパニーズ?と聞かれると答えづらいな、と思った。だが我慢して答えた。
「わかります。日本人です。」
「ホラ喋ったよ。」
とおじさんはアリクイに確認して、続けた。
「君、何という名前なの?」
「東谷です。」
「下の名前は?」
「諒です。」
麻美と初めて喋った時のやりとりと同じだった。あの時は電話だったのだけど。
「そうか。で、あそこで何してたの?」
これには黙り込んだ。
「東谷さん、歳は?」
アリクイはさっきと同じ質問をした。
「17です。」
「17歳か。高校生?」
「はい。」
ごめんね麻美。こんな俺でごめんね。
「この辺に住んでるの?」
「いや、武蔵境のちょっと先です。」
「そうか。で、何であんなところであんなことしてたの?」
麻美。せっかく麻美が俺のことを好きになってくれたのに、俺は変なことばかり考えていて…。本当だめだよ。ごめん。
「最近の若い人の趣味っていうのはよくわからないけどな、」
とおじさんがゆっくり話し始めた。
「公園でああいうことするのはな、犯罪になっちゃうんだよ。」
違うんだ。外でするのが好きなんじゃない。露出するのが好きというのでもない。
「公然猥褻って知ってるだろう?スマップが捕まったやつだよ。あれと同じでさ」
「セックスしたかったんです。」
僕がそう言った時、二人の顔が変わった。キョトンとしたようであった。
「趣味ということじゃないんです…」

恐ろしく長い一日(3)

2009.08.17

category : 作り話

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小さな公園があって、ごみ箱があった。象の遊具と、砂場、ブランコ、そしてベンチが置いてある、本当に小さな公園だった。住宅地というわけでもないこんなへんぴなところにこんなショボい公園を作って、誰が来るのだろう。
 僕はかごに詰められたごみを捨てようと思い、公園の中に自転車を乗り入れた。マックの紙袋もバヤリースのペットボトルもアイスの容器も、すべて僕のごみではなく誰かが入れて行ったものだ。苛々しながらそのごみをごみ箱に突っこんだ。その時、ごみ箱から気になるものを見つけた。エロ本だった。
 僕は街灯の下で中を見てみた。マッチョのお兄さんのが、制服を着たままの女子高生の中に入っていた。女子高生は顔を赤らめてマッチョの腕を掴んでいた。「そんなおっきぃのダメ……」と書いてあった。これはやばいぞ…。ジュニアが立ち上がり、粘液がパンツに染み込んでいくのがわかった。だめだ、もう我慢できない。 僕は周りに誰もいないことを確認して、ズボンを下ろした。心臓音が外に響くのではないかというくらい、僕は激しく興奮した。立ちながらというのは慣れないけれど、街灯の近くでなければ本が見えないし、この興奮度ではどの体勢でもそう時間はかからなかった。僕は勢いよく右手で刺激した。意識がそれにばかり集中した。力んで目をつむっていたので本はもはや意味がなかった。時折声を出しながら、僕は速く激しく刺激を施した。
そろそろだという時、「キャー」という悲鳴が聞こえた。女性がこちらを見ていたのだ。そしてすぐどこかへ走り去ってしまった。僕は気が動転した。やってしまったと思った。精子は出たんだか出なかったんだかわからなかった。僕は焦って、すぐに正気に戻ることができなかった。むしろ今日のどこまでが正気でどこからが狂気なのか、自分にもわからなかった。「あーーー!」と叫び、半身裸のままその場に座り込んで泣いていた。 数分後に二人の警官が自転車に乗ってやって来た。

恐ろしく長い一日(2)

2009.08.17

category : 作り話

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 何と意外なことに、武蔵境には漫画喫茶あるいはインターネットカフェというものがなかった。三鷹の駅から少し離れた場所まで行かなければ、漫画喫茶はない。仕方なく僕は自転車で向かうことにした。 僕の自転車がとめてある駐輪場は、ここから歩いて3、4分ほどの場所にあった。僕は携帯電話でプロ野球の試合結果をチェックしながら、急ぎ足で駐輪場に向かった。広島カープは連敗を止めることが出来ず5位に転落した。 暗くてどれが自分の自転車か見分けがつけにくかったが、泥除けが変な形に曲がっているので注目すれば見つけやすい自転車ではあった。かごの中にごみが目一杯詰め込まれていてまるで放置自転車だった。いちいちかまっていられないのですぐに飛び乗って三鷹に向かった。
細い道を通った方が距離的には近かったが、暗くて怖いし道に迷いそうで、なるべく光の多い大きな通りを選んだ。静かで人通りはなく、たまに車が走るくらいだった。そのため空気が涼しくていい匂いがした。風が心地よい。 漫画喫茶に到着した時には意外と時間が経っていた。0時44分。家に帰ったら何時になるのだろう。僕は階段を駆け上がって、受付の前に立った。
「お客様身分証をお持ちでいらっしゃいますか?」
まずいと思った。世の中は未成年者に厳しくできているのだ。学生証を提示したら
「申し訳ございません、当店では…」
その先は何かごちゃごちゃ言っていたが、要するに高校生は夜10時以降は使えませんよという内容だった。ムカつく野郎だな、と思った。顔は老けているのに声が高くて、いかにも私は腰を低くしていますというアルバイト店員の喋り方だった。しかも早口で喋るので2、3度噛んでいた。 だがいくら心の中でアルバイト店員をバカ扱いしても僕の性欲は満たされないから、すぐに漫画喫茶を出た。次にカラオケボックスが思い浮かんだが、同じ要領でまただめだろうと思い諦めた。僕は自転車の前で少し考えた。個室であればもう、どこだっていいのだ。僕のことだから、5分か10分くらいで事は済む。どこかのトイレを借りてしようと思った。 結局僕は近くのミニストップに入った。もうオカズはいらないから、個室でさっさと出して帰りたかった。僕は店員に一応声をかけて、トイレに入ろうとした。
「申し訳ございません、当店では防犯上深夜は…」
つまりトイレは貸さないぞと、そういうことであった。今度の店員はどちらかというと軽いノリの、フレンドリー系の喋り方だった。だが言っている言葉は満喫のバカと同じだったので、やはり腹が立った。もう二度と「申し訳ございません」を聞きたくないなと思った。まったくそれにしても、三鷹の人間はよほど僕にマスターベーションさせたくないようである。僕は「あぁもう!」と聞こえないくらいの声で叫んで、コンビニを出た。 あぁもう。あたりにはコンビニと先程の漫画喫茶以外には何もなかった。あとの店はすべて閉まっていた。おとなしく家に帰るという選択肢は、僕の頭にはなかった。今すぐ、出したいのだ。若いってどうしてこうなんだろう。出した後は罪悪感で押しつぶされそうになるのに。 とりあえず自転車で、別のコンビニを探そうと思った。1時5分だった。

恐ろしく長い一日(1)

2009.08.16

category : 作り話

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「門限って何なんだよ」
という一言が、この長い一日の始まりであった。時刻は0時1分。僕は武蔵境の駅を出たところであった。3週間前に付き合い始めた麻美と、つい先ほどまでデートをしていた。だが門限があると言って10時過ぎにお別れしてしまったのである。
「ねえ、もう疲れちゃったの?帰りたいの?」
と僕は言うのだが、彼女は
「ううん。本当にまだ一緒に遊んでいたいんだけど、帰らなくちゃいけないの。ごめんね。」
と言って帰った。僕は、帰りたくはないけど帰らなくちゃいけない、だから帰るという理論がさっぱりわからなかった。正確に言うと、ぼんやりとわかりそうな気もするのだが、やっぱり理解できなかった。門限ってそんなに守った方がいいものなんだろうか。門限を守ったらお小遣いが貰えるとか、何か特典があるのだろうか。それをずっと電車の中で窓際に立つ女性を見ながら考えていて、答えが出ずに武蔵境に着いてしまったのだ。だいたい大学2年生にもなって門限があるなんて、親バカもいいとこじゃないか。バーカ。 今日は準備万端で家を出たのだ。じいちゃんにもらった小遣い2万円を持ち、女性に人気の高いホテルもリサーチしてきた。恥ずかしかったけれどコンビニでコンドームを初めて買った。いつ誘おうとか、どうやってキスをしようかも、シミュレーションしてきた。童貞がバレないように、ビデオで研究して慣れているオーラを出そうとした。もちろん、これはただ僕がセックスをしたかったがためにしてきたことではない。二人の愛を深めるためだ。そのために僕は色々と考えてきた。 そして門限のために簡単に砕けた。仕方がないことだ。彼女ももしかしたら僕とセックスしたくてしたくてたまらなかったかもしれない。そう、今日は門限があることを初めて知ったのだからしょうがない。もっと早い時間に誘わないといけない、ということを学んだだけでも大きな前進と考えるべきである。少し大人な考えをした方がいい。 だがどうしてもマスターベーションしたかった。気分がそういうモードになっていたから、精子を出さないと気が済まない。家に帰れば兄貴が夜更かししてパソコンをいじっているので、オカズを探すことも行為をすることも不可能に近かった。満喫にでも行こうと思った。そこでさっさと済ませてさっさと帰る。それが当初の予定だった。

21

2009.08.10

category : 独り言

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21歳の誕生日があと2カ月後にやってくる。
「もう21か…」とそんな気は起こらない。
19→20への変化は、合法的に酒が飲めるかの境目であったので僕にとって重要だった。
だがそれを過ぎてしまえば後はもう衰えてゆくばかり、何もいい気はしない。

「早く大人に近づきたい」とは思わない。
学生のうちは「早く自立したい」とただそればかり願うものだが、そんな風に思わなくったって人間はみないつか自立するのだ。
経済的にも、社会的にも、精神的にも。
そう考えると、早く大人になりたいと思うことが馬鹿馬鹿しく感じられてくる。
どうせいつか自然に大人になってしまうのだから、子供のままでいようとでも思っておいた方がいい。


だから僕は、学生のうちはその身分に甘んじていようと思います。
これからも。

バカじゃない

2009.08.10

category : シュール

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したくないことをする意義について考えてみる。

僕のまわりには、したくないことを「しなきゃいけないから」という理由でする人間がいる。
ゼミやサークルの仕事、付き合いのための飲み会、就活、勉強…。
「したくないならしなきゃいい」という理論は通用しないらしい。
「しなきゃいけない、だからする」のだ。
学生の身分で何をくそ小生意気なこと言ってやがるんだ、と強烈に思うのであるが、口には出さない。

そりゃ僕だって疲れている時でもバイトが入っていればバイトをする。
テスト前になると勉強をする。
朝つらくても山を登って授業を受けに行く。
そういう最低限のラインはわきまえているのだ。

でも、サークルで与えられた仕事は投げ出した。
付き合いの飲み会なんぞも行った試しがない。
就活だって、何かおかしいから進めていない。

「しなきゃいけないこと」をするのは、「しなきゃいけないこと」をするといいことがあるか、あるいは悪いことがなくなるからである。
つまり「した方がいい」から、「しなきゃいけないこと」をするのだ。
僕だって今になって、サークルの仕事をやっておけば良かったと思うし、飲み会で色の違う人とコミュニケーションをとれば良かったと思うし、ゼミも就活も本腰を入れてこなせたら、と思う。

だがわからないのだ。
実際に「しなきゃいけないこと」が目の前に現れると、「何でしなきゃいけないんだろう」とか「本当にしなきゃいけないことなのかな」などと考えてしまう。
この疑問というのは、結果的には間違っていることがよくあるが、でもこの時点では間違っているかどうかわからない。
「何でしなきゃいけないのか」、「本当にしなきゃいけないことなのか」なんてわかりっこない。

もちろんそれを口実にサボるなんてことは悪いことに決まっているが、でも「しなきゃいけないこと」をしなきゃいけない、ということを僕の体はわかっていなくて、目の前に来るとやる気が一気に失せてしまう。
「したいこと」をしようとする気持ちは単純でわかりやすい。
でも「したくないこと」をしようとする気持ちは、複雑でわかりづらい。
気持ちと行動、換言すると心と体がねじれている状態なのだから、そんなムズカシイものが僕に合うわけがないのだ。




でも、そう色々と唱えても結局はただのわがままとか甘えとか面倒臭がりに見えてしまう。
だからやっぱり、そのムズカシイ構造を理解できれば一番楽なのにな、と思う。

そるてぃーどっぐ

2009.08.08

category : 独り言

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20090808010810
キッチンペーパーの上に、塩小さじ1/2杯を乗せる。
グラスの淵を水で濡らす。
グラスを逆さにして塩の上に置き、回すようにして淵に塩をつける。
その中にウォッカとグレープフルーツジュースを適量注いで、氷を入れる。
僕は少し濃いくらいが好きだ。

作業としてはそのくらいだけ。
一昔前は流行っていたけれど、もう古い印象になってしまった。
美味しいのはいいけれど、これを作るとしばらく頭の中でビートルズの"Hey Bulldog"が流れて離れない。
塩がなければこのカクテルは「ブルドッグ」と言われるのだ。


さて、「バーひがんち」は開店前から既に経営破綻の危機である。
何でも店のために買った酒を、マスターがプライベートでガンガン飲んでしまうから、お客に提供する前になくなりそうなのだそうである。
プレオープンということで両親にカクテルを作ったが、一杯100円なのでもとが取れない。
正規オープンを迎えるためにも、マスターは自らお酒の勉強をするのを控えるべきだ。

この方が効率がいいでしょ

2009.08.07

category : シュール

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効率人間にはなりたくねえ

と強く思う。
というのは、物事を何でもかんでも効率という観点から見てしまい、無駄なものは一切省きたい、という価値観を持つ人間のことを言っている。
効率人間って、冷淡でつまらない。
僕は何をするにしても要領が悪いから、その代わりに人の温かみを大事にしたいと思っているのだ。
思いやりだったり温かみが最優先で、効率はその後だ。
その方が僕にとっては大事なのだ。

一人で仕事をこなすのに効率を上げようとするのは別に構わない。
ただ人と関わる時にそれを持ち込まれるのは、ちょっとイラッとする。
それが仕事ならまだしも、プライベートまで効率効率言われてはたまったもんではない。



四角い箱に荷物を入れる時を考えて、荷物の形、入れる順番や場所を考えて、隙間がないほどきつきつに収納するよりも、荷物の安全性を考えて、なるべく余裕を持って入れたいのだ。
それが自分の荷物だけでなく他人の荷物も一緒に混ざっているのならなおさらだ。
入らない荷物は入らなかった時考えればいい。
というのが僕の考えだ。


何てったって僕は人にやさしくしたいし人にやさしくされたい。

にんげんです

2009.08.07

category : シュール

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あなたといると、ありのままの自分をさらけ出せる気がするよ


そんなような内容の言葉を、僕は実は4人もの女性から言われたことがある。
飾らなくていい、強がらなくていい、自然体でいい・・・そんなような感じのニュアンスだ。
それって、本当に素敵だと思う。
そんなにたくさんの女性に言われるなんてことは幸せなことだと思う。

だがわからない。
何故この僕がそう言ってもらえるのか、よくわからない。
僕はこのブログを見ればわかる通りの人物である。
経験豊富でないし、心にゆとりがなく、内向的だし、コミュニケーションが下手だ。
人の相談に乗れるような人間ではないし、悩みを解決したり緩和したりできるような人間ではない、はずである。
だが、現にこうして僕に心を開いてくれた女性がいるのである。

思うにそれは僕があまりにクソ人間だからなのではないだろうか。
というのは、普段僕があまりにも気張らずに緊張感もない、そして保守的でだらだらな日常を送っているがために、一般的な暮らしをしているあるいは「ガチ」な人生を送ることを善しとしている人間から見たら「自分の下にはあんな人間がいるのだ」と僕を見て安心しているのではないか、ということである。
賢くて才能もあり人当たりも良い「完璧」な人間を見ると、人は凹むものである。
そして「もっと自分はああしなくちゃこうしなくちゃ」と自己向上意欲に駆り立てられて焦り、頑張ったり気張ったり強がったりするのである。
だがうだうだと理屈をこねているだけで結局何もしないような「ダメ」な人間を見ると、人は安心する。
「自分なんかまだいい方じゃないか」と気を緩めて、肩の力を抜いて自分の弱い部分まで見せられるようになるのである。

僕は僕で、こんなふうに人に対して劣等感を持っているから、できるだけクソな人間が好きで、「完璧」と言われているような人間は毛嫌いしている。
「あの人は頭もキレて人望も厚い人間でねえ」というような奴は大嫌いなのである。
だからクソ人間も、普通人間の弱いところも、僕は大歓迎である。

そういうところが現代人の疲れきった心の隙間に入り込んでしまうものなのだろうか。
だがそれは僕の本来望むところではない。
僕は癒し系のペットではないのだ。
ありのままをさらけ出すことが、自分にとっていいことなのか、僕にとっていいことなのか、二人にとっていいことなのか。
結果的に誰に有益なのかということではなく、どういうつもりでさらけ出しているのかだ。
そんなようなところがわりと重要な気がする。

電話が鳴った

2009.08.03

category : 独り言

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リゾートバイトに応募したら撃沈した、という話の続き。

さっき電話がかかってきて、出たのは僕が最初に応募した旅館(すべての歯車はここが連絡してこなかったことから狂い始めた)だった。
「実は、雇ったうちの2人が来なくなっちゃいまして」

もう遅かった。
僕はもうはなくそセブンイレブンに目一杯シフトを入れてもらっていた。
だが本当に行きたかったのだ。
はなくそのもとで4~5時間ちまちまと働くよりか、遠く離れた地で9時間も10時間も働きたかった。
リゾートを満喫したかったんではない。
金で買うリゾートより、金を貰うリゾートの方が得られるものが大きいと思ったのだ。
知らない人との寮生活。
過酷な長時間労働。
旅館での本格的な接客。
そしてつかの間の休息。
そういうのを経験してみたかったのだ。
金も欲しいし。

「8月の予定ってもう詰まっちゃってます?」
あんたが採用を切ったんだから当たり前である。
こっちだって予定を立てたい気持ちでいっぱいだったのだ。


何かいいバイトはないかなぁ
プロフィール

ひが

  • Author:ひが
  • The 新社会人

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